THE BAND OF
S H A D E S
SHADES LIVE REPORTS
2015
2015年11月22日 ライブ報告 ブッキング・ライブ at UZU
今年の8月、9月に続いての福生市UZUでのライブを行いました。
3バンド出演でトップはご当地「カニ坂ロックフェス」の実行委員さんたちが作っているカニバンド、我々シェイズは2番手、そして
ラストはロックトリオ:ルシールのみなさんでした。
シェイズは10月のライブ後、一度もリハ(音出し)をしていないまま、この日を迎えました。
基本的に今回のような短いインターバルでは新しいセットリストを作ることはできませんでしたので前回の曲の中で調整し、約40分
の演奏要請に応えました。
1 Fortunate son
2 Fool for your loving
3 I remember
4 Mistreated
5 Desert Song
6 Smoky
7 Burn
もうすでに聴いていただいている曲ばかりなので特に説明の必要はないでしょう。
メンバー全員がとてもリラックスした状態でステージに立てました。
また当夜は約10年ぶりの再会となったお客様が遠路からお越しいただきました。サプライズでしたがこれでさらに気合いが入り、
楽しさも倍増ということになりました。 福生の地はバンドにとってアウェイのライブ場所ではありますが、それも回数をこなしてきたせいか
徐々に慣れた場所になってきたように思えます。
このライブをもって2015年のシェイズのライブは終了しました。 来年2016年は1月に立川、2月に国立でのライブが予定に入っています。
皆様のサポート、これからもよろしくお願いいたします。
2015年10月25日 ライブ報告 秋の新宿ライブ at 新宿メモリーズ
毎年秋の恒例行事といえば「秋の新宿ライブ」です。先月に引き続きライブ活動は順調に進んでいますが、大きな規模のライブと
として、また「お祭りライブ」としてのバンドも共演者さんたちもみんな楽しみにしているイベントでもあります。
毎年、10月の体育の日の連休中日に開催してきましたが今回は会場のブッキング・トラブルで普通の日曜日の夕方からの開催
となりました。お客さんにとってはちょっと足が重くなる日取りになってしまい申し訳なかったです。
さて今回も4バンド出演(前回と同じ顔ぶれです)で我々シェイズは2番手のステージでした。
トップは「オールド・キッズ」。
中心的メンバーであるリード・ヴォーカルさんが急病で欠場となるアクシデントがあって、彼らのレパートリー(ビートルズとヴェンチャーズ)
のうちインストルメンタルだけを演奏し、最後の1曲だけ洋子さん(シェリー・ママ)をヴォーカルに迎えていつものように陽気で楽しい
ステージを披露してくれました。フルセットで聴けなかったことをとても残念に思いました。
僕らの後の3番手は去年から参加している「微熱's」(ビネッツ)さん。G2本、Bs.Kb.Dr.Ts.Tp.Tb.Vo.Cho.2人の大編成で、
ソウル&ディスコ&R&Bの人気曲をバンバン演奏しました。メイン・ヴォーカルのMCにはスベるところもあったんですが、雰囲気が
営業向きで華やかなステージングでした。今回特筆すべきは女性コーラス隊のお一人(帽子が似合っている方)のソロ「君の瞳に恋してる」
の歌唱が絶品の仕上がりだったことです。初め僕は彼女らの手振り身振りと一緒に身体を動かしていたのですが、すぐそれをやめて
聴き入ってしまいました。そしてそのうちに目頭がジワ~とくるほどの感動に包まれました。(演奏に埋没して、その素晴らしさに気付か
なかった聴衆もきっと多かったでしょうが)
とてもクオリティの高い歌唱を聴けて感動したことをこのバンドのボスと本人に伝えると、自分でも最高の歌が歌えてうれしかった、と
本人も言ってくれました。いや~、我々のライブ共演者でこんな感動をもらったことは初めての経験でした!
共演も2回目となると、他のメンバーさんとも楽器の話や、ライブが終われば普通のサラリーマンだよ~みたいな話をするような時間も
とれました。
トリを務めたこのライブの主催者「シェリー・ママ」さんのステージはもうずいぶんと長いおつきあいのせいもあって安心して観ている
ことができました。ここ十年間の時の流れの中で彼らの音楽に関する頑固さと変化の部分の両方を感じ取ってきたわけですが、
選曲もバリエーションがあって努力・苦労・練習の成果が聴き手に伝わってきました。ただ一つだけ、ゲスト・ヴォーカルが入ったこと
によって独特の流れと言うか持ち味の雰囲気が一旦途切れてしまったことが、今後の工夫につないでいってほしい点でした。
で本題の我々シェイズの今回のステージの報告です。
共演者さんたちともすっかり顔見知り、というかお友達関係なのでリハーサルでも本番中でもバックステージでもいつでも和気あいあいで
ずっと高揚した気分で時間を共有していますが、今回は今までを上回る「演奏する楽しさ」を感じながらのステージ展開を経験しました。
前回と比べステージ上のPA機材の整理が進み、足場が広く取れたことにより僕など動き回ることが好きな人間にはとてもプレイし易く
なっていて、相方のギターのそばにも行けたし、アイコンタクトも取り易かったし、昔その広さで気に入っていた江古田のライブハウスの
ようにとてもアンサンブルがし易かったです。
選曲は十分に考えて臨んだつもりです。
あるお客さんも言っていましたが昔の有名曲で堅苦しさを取り払い、無用な緊張を解いてから次第にシェイズ本来のハードな世界に
入っていく、という目論みと流れは成功と見ていいでしょう。
#1や#4はアメリカ60-70年代の反戦歌ですがノリがよいのでお客さんには「これがシェイズなの?」というサプライズとともにおおいに
ウケたように感じられました。#3はラテン・サウンドなのでどちらかというと僕らには不向きかと思われましたが、さすがにだれもが
知っている曲名だけに喜んでもらえましたね。
それが#5になると急にマニアックになってきます。今回初披露曲になります!キャッチーなサウンドなのですが演奏には難しい所も
あって気を抜けない曲です。今後、しばらくはこの曲がシェイズのセットリストにたびたび登場するでしょう。
そのあとに続く曲目はもうおなじみかと思いますが#7は過去にやったことがある「再演」です。MSG(マイケル・シェンカー・グループ)
のレパートリーの中でも「孤高」のイメージがある独特の空気感を持った曲で、音量の変化がアクセントになっている一品です。
後の曲はもう怒涛の流れ。何の説明も不要なくエンディングへと突き進みました。
楽しいステージでした。今回で加入2年目に入ったドラムス担当の島くんの安定したリズムと的確なフィルイン(合図)とパワフルな
音量はまさにハードロック・バンドにふさわしいものです。バンマスとしても最高満足度でステージを終えられました。
来月11月には母体となったバンドから結成41年を迎えます。あとどのくらいこんな激しいハードロックを演奏できるのかは未知の領域
ですが、体力・気力そしてメンバー間の友情、サポーターの支えが続く限り「老体に鞭打って」元気にやっていきたいと思っています。
ご来場のみなさん、そして会場では会えなかったけれど応援してくれたみなさん、そして上手なPAオペをしてくれたスタッフちゃん、
そして何と言ってもお世話になっている主催者シェリママの洋子さん、皆さんに感謝します!
当夜のセットリスト:
1 フォーチュネット・サン (CCR) FORTUNATE SON
2 フール・フォー・ユア・ラヴィング (W・スネイク) FOOL FOR YOUR LOVING
3 ブラック マジック ウーマン (サンタナ) BLACK MAGIC WOMAN
4 雨を見たかい (CCR) HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN?
5 アイ・リメンバー (D・メニケッティ) I REMEMBER
6 ミストリーテッド (D・パープル) MISTREATED
7 デザート・ソング (MSG) DESERT SONG
8 スモーキー (チャー) SMOKY
9 バーン (D・パープル) BURN
2015年9月26日 ライブ報告 ブッキング・ライブ at UZU
先月に引き続き東京・福生市にある老舗のライブハウス 「UZU:ウズ」 での小さなライブに呼ばれました。
会場のUZUはもうすっかり馴染んでしまった場所となり、シェイズにとっては演奏のしやすい会場になっています。
今回も遠路より登場したバンドということもあってトップ・バッターで演奏をさせていただきました。
このライブハウスのステージにはどこか他のライブハウスとは違う何かがあるのを感じるのですが、言葉での表現は難しい
ものの、とてもリラックスした状態で演奏を楽しめることがすばらしいと思えます。
メンバーとのコンタクトもモニターなしのわりには問題なかったですし、なによりその歴史の長さと過去の演奏者の汗が
ステージ内に宿っているような特別な感覚に酔えます。
セットリストは定番を揃えましたが中程に準新曲#3(かなり以前に披露したことがあります)を入れて、今回の持ち時間40分
を使い切りました。
1 フール・フォー・ユア・ラヴィング (W・スネイク)
2 スモーキー (チャー)
3 デザート・ソング (MSG)
4 ミストリーテッド (D.パープル)
5 バーン (D.パープル)
2015年8月9日 ライブ報告 カニ坂ロックフェス支援ライブ at UZU
米軍横田基地にほど近い東京・福生市にある老舗のライブハウス 「UZU:ウズ」 での小さなライブにゲスト出演をしました。
会場のUZUは3年前に単独ライブをした場所で、シェイズにとっては思い出のある場所です。
メインの活動エリアからはかなり遠いこの場所ですべてのお客様と初対面。さらには対バンさんたちとも事前の面識もなく、どこか
武者修行、道場破り、斬り込み隊、みたいな気合いと意識で参加させていただきました。
当日のセットリストはこのような、バンド始まって以来の小さいもので、しかも持ち時間は30分でした。
1 フール フォー ユア ラヴィング (W・スネイク)
2 スモーキー (チャー)
3 ミストリーテッド (D.パープル)
4 バーン (D.パープル)
初披露の曲はなく、前回のイゾルデ・ライブのセットリストから抽出した馴染みのある曲でちょうど30分を使い切りました。
ドラムスを除き、アンプの音量を絞り込まれたので「こんなんでいいのかなぁ?」と耳に優しいヴォリュームで、主にアイコンタクトを
使ってアンサンブルをまとめていきました。
お客様の全てがシェイズ初体験で、いったいどんな音楽をやるのか(リハもなかったので)興味津々といった雰囲気の中でした。
それでも1曲目を終えた段階で予想以上のいい反響にこちらも気分が良くなってあっという間に全曲を終えてしまった、という感じでした。
カニ坂ロックフェスは三十数年前から開催されている基地の町:福生の大規模な野外ロックフェスです。
参加希望のバンドやユニットも多いらしく、気軽にエントリーできる雰囲気ではなさそうですが、そのフェスに出演しない「予備軍」の
ような団体が将来の出場に向けてウォームアップする機会がこの「支援ライブ」だそうです。
我々シェイズはそのような仕組みのことには無頓着に今回の支援に参加したことになります。
そうこうしているうちに「出場依頼」が突然来りして・・・それはそれで面白い経験になりそうですね。
2015年5月16日 ライブ報告 春のライブ at 神田 イゾルデ
カラッとした陽光が降り注ぐ、一年でもっとも過ごしやすいいい季節に春のライブをやることになり、気心の知れた陽気なバンドさんと
共演というかたちで、久しぶりの神田イゾルデでのライブでした。
会場のキャパを超えるたくさんのお客様をお迎えして、出演者一同緊張するかに思われたステージも懐かしいGSなどのオールド・ソングを
交えた楽しい共演者「PENGUINS」さんのおかげもあってリラックスした気分でシェイズの面々も2部構成という初体験ステージングをこなせました。
また、会場のスタッフの方々の音響への的確な助言やパーティでのフォローにはとても感謝しています。ありがとうございました。
さてまずは当日のセットリストのご紹介です。
再三言いますが休憩を挟んだ2部構成で共演バンドの残り香をかき消すことなく、のんびりとした1部の導入から次第にボルテージを上げていく
選曲で臨みました。
第1部1曲目(以下1-1という呼び方で)は今までシェイズが演奏してきたデレクドミノス・ヴァージョンを捨てて新たにクラプトン&ウインウッドの
ヴァージョンを採用しました。キーボードが目立つようなアレンジで、テンポは若干緩やかに流れるのが特徴でしょうか。
軽く流した後はバンドにしてはちょっとしたサプライズの1-2が続きます。バンドにはラテンパーカッションがいないのでそのラテン性の再現は困難
でしたが、ギタリストの節回しはなかなか雰囲気がありました。 原曲は熱狂的なコーダを伴うのですが、それはカットしてこれも多分サプライズであった1-3を切れ目なくつなげました。歌詞の意味合いとは裏腹に軽快なタッチでお聞かせしました。この2曲は客席の反応がよかったように思いました。
1-4と1-5は打って変わり一歩間違えるとアンサンブルが崩壊してしまうようなスリリングなリズム主体の曲です。
1-4はBBAのジャパン・ライブからコピーしましたが、なんといってもドラムスの特徴あるプレイと異様なまでに絡み付くベースラインの安定したプレイがキモとなります。新加入2度目のステージになったドラマー、島がよくがんばってくれました。
続く1-5は純国産の難曲です。長い曲ではありませんが一瞬たりとも気を抜けず、そこにはかなりのグルーヴ感も要求されるので、やはり大変な
1部の終曲となりました。そつなくこなせたのはメンバー全員の気合いと努力の賜物でしょう。
第1部
1 リトルウイング (クラプトン&ウインウッド)
2 ブラック マジック ウーマン (サンタナ)
3 雨を見たかい (CCR)
4 迷信 (BB&A)
5 スモーキー (チャー)
ここで約20分の休憩です。メンバーは客席で談笑したり外へ出て外気を吸ったりしながら2部のハードロックへの気持ちの準備をしていました。
客席が次のステージを待つ雰囲気になってきたところで第2部がスタートしました。
第2部
1 バーン (D.パープル)
2 ミストリーテッド (D.パープル)
3 ラブ トゥー ラブ (U.F.O.)
4 フール フォー ユア ラヴィング (W.スネイク)
5 ロック ボトム (U.F.O.)
再開ステージのオープニングは以前では一番最後に定番的に演奏してきた2-1です。シェイズを知るお客さまにとってこの曲の登場は特に驚くこと
ではないと思いますが、曲順でこれが早い段階で登場したことはやはり一つのサプライズだったと思います。
ミディアム・テンポの2-2は登場回数が比較的多い曲ですがこれは細かい部分を念入りに仕上げてあります。バラード・タッチのために他の曲と比べてしっかりと聴き込まれる可能性もあり慎重に演奏することを心がけました。
2-3は拍子の変化(3拍子と4拍子が混合)が特徴で、ある部分ではピアノのバックと他の楽器とが完全に遊離する難しい所もあり、3拍子で揺れるように歌うボーカルの譜割や他のリズムを排除したピアノの独立したフレーズの維持、間奏(ベースが高音部へ行く所)でのポリリズムなど、聴くと演るとでは全く違う難しさがその平明な曲想と矛盾して難易度の高い曲でした。
2-4はシェイズの新曲になります。基本的にはホワイトスネイクの80年オリジナル・ヴァージョンを採用しています。この曲自体は有名曲なのでご本家もいろいろなアレンジを披露しているようですが、80年版は何と言ってもベース・ラインが秀逸で、それは当時のロックベースの常識的なラインを
超えた境地にありました。そんなこともありベース担当として僕はこのヴァージョン以外を弾きたいとは思いません。
当時のハードロックのエッセンスが無駄なく溶け込んでいてしかも演奏のハードルはそれほど高くもなく、演奏効果も高いので今後もシェイズの定番曲になるものと思われます。
最後2-5は過去に2-1と入れ替わってセットリストに入ったことがあるロング・チューンです。
演奏的には少しバタバタとしてしまい結果的には失敗連続の印象が残ってしまいました。しかしながらこの曲を最後にもってきた意味合いは、精度よりもノリを重視したということにあります。速いテンポでどんどん進行するハードロック・リフは聴き手を興奮させる要素が満載です。
中間部は長いギター・アドリブが続き、バックはしばし冷静になりますがそのうちだんだんとキーボードがハモリを当てていき、ドラムのフィル・インを合図に再びの熱狂が再現されるというA-B-A形式で、実を言えば2-1よりもこの曲の方がステージのクロージング曲としては向いている、という感想をもっています。
ということで、セットリストの解説は終わりますが、今回のライブは一言でいうととても楽しかったです。共演メンバーも明るく楽しい方々だったし、お客様もみなさんリラックスしていただいた状態で来場してもらったので、みんなで一緒にいい時間を過ごせたという感じです。
これに気をよくしてシェイズは今回のような「春のライブ」を継続的に行っていこうと思っています。
さらには「秋のライブ」と「春のライブ」の中間に一本、ライブをやれたらと計画しています。 昔からのバンド仲間を誘ったライブや程よいキャパの会場でのワンマンライブなど、バンド内のライブに対する意識がちょっとばかり盛り上がってきた感じです。
最後に、
ご来場の皆様、神田イゾルデの杉田氏、そしてスタッフの皆様、ありがとうございました。