THE BAND OF
S H A D E S
SHADES LIVE REPORTS
2012
2012年 10月7日 ライブ報告 恒例・秋のライブ at 新宿 メモリーズ
今回のライブリポートはここに掲載するまで、ずいぶんと時間が経ってしまいました。
それをまずお詫びしておきます。
秋のライブはもうすっかりおなじみのイベントになっていて、以前も書いたようにこのライブは恒例化(=高齢化=演奏者固定化?)していますが気軽に音楽を楽しめるいいイベントです。
基本は連休の中日に開催することが多く、遠方からも多くのお客様がお出でになりました。
出演バンドはいつものバンド3つとお友達バンドで実力派のビハインド・ブルースの面々。
全4バンドは何度か共演もしていて、とても仲のいいリラックスした雰囲気を醸し出していました。
出演順はビハインド・ブルース→我々シェイズ→オールド・キッズ→シェリーママ でした。
一番手のビハブルさんは普段以上に密度の濃い気合いの入った演奏をまだヒートアップしていない会場にいきなりぶち込む大熱演を繰り広げ、我々の戦意喪失は決定的なほど見事にオープニングを盛り上げてくれました。
あまりの出来の良さに会場はちょっと唖然とした空気になったくらいでした。
さて今回2番手の我々・・・久々にちょっと肩ひじ張らないセットリストでこのお祭りライブを楽しもうと思って臨みました。
当日セットリスト(2012.10.07)
1 Why Aren't You Ready (Char)
2 White Room (Superfly 版)
3 朝日のあたる家 (TOTO版)
4 While my guitar gentry weeps
5 Ticket to ride (Char版)
6 Purple Haze ~迷信~ゴーイン・ダウン メドレー(Char版)
7 Burn, incl. Stormbringer
実は当夜、録音・録画の用意をしていなくて音も映像も残されていません。
誰かが記録してくれるだろうと甘い考えで臨んだのが失敗でした。
このライブ・レポ掲載の遅れはこのためであり、記憶に頼った文章しか書けないという結果になりました。
1曲目はアップテンポでグランド・ファンクの「Are you ready」を彷彿とさせるチャーのナンバーです。
曲名も何かパクリを感じさせますね。元気になる曲調で楽しかったです。
2曲目は誰もが知っているロックのスタンダード。あえて今、活躍しているニッポン女子ロッカー、スーパーフライのバージョンで演奏しました。この曲はすでにあまりにベタになってしまって誰がやってもそうそう驚くようなアレンジにはならない事もあり、同様の理由で4曲目も含め一部観客からは「もう少しシェイズらしい曲を聴きたかった」と言われました。
ただし「らしい」と言うのがけっこう難題で、今後の検討課題になっています。
個人的に面白かったのは5曲目。
ご存知、ビートルズの名曲であります。これをチャーがトラッド・ロック・シリーズでハードロック・アレンジをしています。これがなかなか素晴らしくて、今回シェイズの「初ビートルズ」として演奏しました。
しかしひねくれ者集団の我がシェイズ。
ビートルズを初めてやると言っても彼らのオリジナルをコピーするのではなく、ハードロック・トリオ向けのグルーヴ感のある音楽に仕立ててお聞きいただきました。
その後はこれも珍しい「メドレーもの」です。みなさんご存知のロックの名曲を一つのリフを使ってつなぎあわせ、あくまでタイトな隙のない音楽に仕上がりました。基本はチャーのアレンジです。
以上、我々のライブの様子を簡単にお伝えしました。
次回のライブは2013年4月になります。
難曲やシェイズらしいブルースロック など秋のライブとは全く違うセットリストを用意して皆様に楽しんでいただくつもりです。
タイトでブルージーなシェイズのロックにぜひ期待してください!
2012年 6月2日 ライブ報告 シェイズ単独ライブ at 東福生 UZU(ウズ)
もうあのステージから一週間が過ぎようとしていますが、今思い返しても何とも不思議なライブをやったなと思うのです。
我々が普段行動している範囲とは全くかけ離れた場所にあるライブハウスでの演奏。
電車を何本か乗りついでやっと着いたその場所は昭和の匂いプンプンのレトロな空間。
周囲は閑散とした全くの住宅地。 駅前だって、こう言ってはなんですが何にも無いんです。
雨の予感がする垂れこめた黒い雲の下、その店「UZU」は外壁にカラフルなペイントが施された、ちょっと周囲からは浮いた存在感で僕らを迎えてくれました。
すぐ近所はもうアメリカ軍横田基地。 外壁のアメリカっぽいネオンサインがちょっと異文化を象徴しているような感じですが、このUZUはすでに開業して37年・・・ということはさっき書いたような「浮いた存在」というのは間違いで、新参者の周囲こそが愛想が無い雰囲気を作ってしまったのですね。
とにかくこのライブハウスは知る人ぞ知る歴史のある店で、ここのオーナーとウチのボーカルが旧知の仲であったため、ぜひ一度ここで演奏をしてみたいという内部の事情も後押しして実現したライブなのでした。
駅から徒歩1分。周囲は全くの住宅地。類似の店はおろか駅前特有のコンビニや金貸しの看板も見当たらず、改札口前のロータリーにはいつ来るかもしれないお客を静かに待つタクシーが数台停車しているのみなのですが、その静けさが6月のまとわりつくような微風とともにタイムスリップでもしたかのような奇妙な印象を残しました。
午後5時、店内の一段高くなったステージでのんびりとセッティング。対バンも無いため自分たちの形で固定して、その後もまたのんびりとリハーサル。
ここでオーナーが窓とドアを厚いスポンジでふさぎます。聞けば音漏れで苦情やパトカーまで来たことがあるとのこと。
僕らは有名な?爆音バンドなのでこのお店としてはきっと戦々恐々としていたのでしょう。
リハをやっているうちから、ベースの音量をもっと下げて、と要請。そのうち今度はギターの音量を「もっともっと」下げて、と言われました。
比較的小さな音量でもいい音が出るのなら、こちらとしては構わないのです。
オーナーが店外へ出て音漏れのチェックをして、過去にあまりやったことのないくらいの控えめな音量でOKがでました。
でもいざ演奏してみると、あまり違和感がないのです。モニターなんて要らないほどみんなの音が良く聞こえるわけです。とてもバランスがいいアンサンブルがレトロな木製壁に柔らかく反射して聞こえました。
この日のライブは事前にバンドのサイトで告知はしていましたが、積極的にお客さんを集めようとはしませんでした。
なにしろ遠いのです。ここまで来てもらうのは・・・さすがに気が引けて・・・。
それでも遠くから時間をかけて来ていただいたお客さん(バンドのサポーターさんやビハブルのドラマーさん)もいて、店内はアットホームな公開リハーサルという雰囲気でした。
一人ひとりのお客さんの目を見ながら演奏するなんて初体験でしたし、なんとも暖かなこじんまりとした店内環境によって僕らはとてもリラックスして楽しめたステージとなりました。
年季の入った大きな木製テーブルは今や角がすっかり取れて感触が優しく、今どき珍しいほどのレトロさが周囲の場末感とともに穏やかで濃厚な時間の流れを演出していました。
さて演奏は、というと気分がすっかりリラックスしていたせいか、取り立てて書くほどのことも無いような安定型の演奏に終始しました。可も無く不可も無く・・・かと言って投げやりでもなく、火の出るような攻撃的プレイがあったわけでもなく・・・じつに普通の演奏をさせてもらいました。
セットリストです。
at UZU on 2nd of June
1. DOCTOR DOCTOR
2. MAKE UP
3. SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
4. LAZY
5. PRISONER
6. SO MANY LOADS
7. BURN (incl. stormbringer)
*
8. YOU UPSET ME BABY
ある意味念願だったUZUでのライブはそのアットホームな規模がとてもしっくりとして、よく多くの人が望む「満員御礼」が似合わないと思えるような不思議な雰囲気の中で行なわれました。
ライブをやっていると演奏する場所場所で一喜一憂することがありますが、ここにはそんな時間は流れない、という感じでした。そしてこれは不思議な体験となり、今後も忘れることのない貴重な思い出となりました。
次回ライブは10月上旬の「秋のライブ」、そして来年4月の「てきふら10周年記念ライブ」と続きます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2012年 5月6日 ライブ報告 てきふら第61回ライブ at 新宿 クロウダディ
思えば「てきふらライブ」に参加させてもらうのも今回で5回目。前回出演の第49回は2年前の同じ5月上旬。オール・ボナマッサのセットリストで臨んだ意欲的なものでした。
今回はその時の曲も入っていますが、全体的には懐古趣味が感じられるセットリストを組んでみました。
さっそく公開しましょう。
1 IMMIGRANT SONG
2 SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
3 LAZY
4 PRISONER
5 SO MANY ROADS
6 BURN
(アンコール)
7 DOCTOR DOCTOR
どうでしょうか? あまり肩ひじ張らないシェイズの普通の姿をお聞かせできたセットリストだとは思いませんか?
いずれもここ数年に演奏してきた定番的な曲が並んでいます。
例外と言えば#2のピンク・フロイドでしょうか。この曲は2006年6月と2007年2月にやって以来、久しぶりの登場です。威勢のいい音楽ではありませんが過去、意外と評判が良くて今回はすんなりと再演が決まりました。
さて各曲についてですが、今回は全ての曲でリハーサル(練習)のクオリティを維持できたか、それ以上にワンポイントで光った部分があったりして、ステージ上での<余分な緊張>も感じられず、うまくまとまったと感じています。
実はさんざん演奏してきた#3「LAZY」において、ハモンドの姫がちょっとしたトラウマに陥って自信喪失になりかけていました。本番前ギリギリまで不安そうな顔をしていました。でもこの曲は過去にたくさん演奏した経験があるので、過剰に不安がらずぶっつけ本番で臨んでみたら、という周囲のアドバイスで本番は上出来な演奏になっていました。日頃の練習は必ず身体が覚えているものなのです。問題はメンタルな部分にあるので、いざという時は<なるようになるさ!>みたいな姿勢で本番を迎えるのも一考かと思えます。
演奏は気分よく進みましたが一つ苦言を。
#4「PRISONER」の中間部、静かなバックにギターソロが乗る部分(一番の聞かせ所)で会場の隅から大声で談笑する声が聞こえました。たぶん僕だけだとは思うけど、あれで思いっきりテンションが下がりました。おしゃべりは勝手だけどああいうデリカシーの無さにはあきれました。
#4から#5のイントロへは同じミディアム・テンポながら音楽のカラーが劇的に変わる大事な瞬間があります。その部分での会場の反応はとても良く、一時落ちていたテンションはすぐに復活しました。
本割最後の「BURN」はお客さんのコーラスも聞こえてうれしかったです。
全体的にはハモンド・オルガンのふっくらとした優しい音がややもすると刺激的な他の楽器を包み込むように響いて、アンサンブルは温かい印象を受けました。これはもしかしたら今回の一番の収穫だったかもしれません。
会場のクロウダディさんは僕らの好きなハコです。ただしステージが狭いので演奏中はあまり動けなくて、演奏中にウロウロする僕(ベース)にとっては身体の自由がきかずにちょっと疲れるステージ上ではありました。でも音楽に打ち合わせなしで合わせてくれた照明は、ステージを適度に盛り上げてくれてやっていて気分が良くなりました。
PAの出音は、ステージの人間には分かりませんが、もう少しベースの音量をプレーヤーサイドで上げちゃえばよかったかなぁ、と思ったりしましたが・・・それはオペレーターのセンスもあるので・・・やっぱりお任せですかね。
アンコール・ピースは用意していました。本割にダンサブルな曲がなかったものでシャッフル系の元気な曲を最後に演奏させてもらいました。
会場にはバンド仲間の顔も見え、元気づけられました。
シェリママからYOKO姉さん、せっちゃん、ぎっちょんさん。
ビハブルから<破壊者>堤くん、最近安定感が増した島くん。
音楽仲間のSU3、飲み友達・・・。
GW最終日の日曜日の夜だと言うのにわざわざ来てくれてありがとうございます!
もちろん他のお客さんにも深くお礼申しあげます。
PS.
この日は北関東で大きな竜巻の被害がありました。悲嘆にくれている方も多いでしょう。
この場をお借りして深くお悔やみ申し上げます。